子供の頃を思い出してみる

現在50歳。
あっという間に過ぎた。 
職業人になってからは、いつ切られるか。家賃払えるか。そんなことばっかり考えてた。
子供の頃は楽しかったのかな。思いだしてみよう。

小学生頃までは、のほほんと暮らせてた気がする。 
世間はバブルに浮かれてて、テレビで見てた就職活動って海外旅行に連れて行ってもらったり、ホテルでお食事させてもらって売り手市場で苦労せずに入社していくのを見ていたから、自分たちもそうだと信じて疑わなかった。
9時から17時までお茶くみコピー取りの仕事して、アフターファイブは飲みに行って長期休暇は海外旅行に行く楽しく浮かれた未来があると思ってた。

小学校の卒業文集の将来の夢欄に、かなりの人数の女子が「OLになりたい」って書いてたな。
トレンディドラマの女優が重そうにノートパソコン抱えてた姿がかっこよかった。 
50万円するらしかったけど。 
時代はOLブームでおやじギャルって言葉が流行ってた。 
その頃は女性が居酒屋に行くこともめずらしく、特別だと思われてた時代だった。
30数年経って今では若い男女が居酒屋行くのも当たり前。コスパを重視してお通しカットするらしい。 
ほお。 
私が初めて居酒屋に行った20歳の時、隣の席のオジサマグループが私たちのお会計をすべて払ってくれた。
なんの下心もなしに。 
そういう時代だった。

そもそも、2000年には悪の大王がやってきて世界が滅亡するとかなり真剣に信じてたので、26歳でこの世からいなくなると思ってた。
それまで楽しく過ごせればいーやってみんな思ってた気がする。
かなり本気で。

悪の大王がやってくるまでにはまだ時間があり、就職活動の時期になった。
ホテルでお食事や海外旅行なんてものは存在せず、世間はどうやら不況になったらしい。 
ニュースではサラ金地獄が話題になっていた。 
私たちは高卒ならギリギリバブルの恩恵受けた世代。
情報系専門2年に進んだ私はかなり詰んだ。
悪の大王が来なかったら2000年問題で大変な事になると脅されていたから情報系の仕事は人が足りないと言われていた。 
それなのに、専門卒業時就職が決まっていたのはクラスの半分だった。 
当時合格率10数パーセントの国家資格を取得していた人も含めて。 
私はたまたま運よくとある会社に就職出来た。 
本当に運が良かったのだと思う。

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Author: hyougaki